年明け早々、津波が発生するほどの地震。
震源地から遠く離れたここ岡山でも揺れました…。
夕方だったかな、居間でゴロンと横になっていた時、小さいながらも揺れを感じる。まもなくテレビから緊急地震速報が。あの嫌な警告音と共に…。『嫌』だと感じるくらい注目せよってことなんですがね。そいつが不安をさらに仰ぐ。
テレビの画面を見ると震源地の震度は初めは5。
後から震度は7となりました。
これは大変なことになると予感し、数十分後アナウンサーも強い口調で「にげて!」と叫ぶ。
学生時代に阪神淡路大震災を経験し、高校の修学旅行が危ぶまれる経験をした苦い記憶がある。新幹線の橋脚が崩れ、移動できない。
行先は長野。初めて訪れる地に心躍らせている所に発災。また、それ以上に大勢の友達と夜を過ごすあの楽しみ。しょうがないとは言え、クラス全員で「マジかー」って雰囲気に。
それでも諦めることのできない10代のけたたましい叫び。
と言うのが、通ってた高校はマンモス校で、普通部と工業部と大きく2つに分かれる。各約500人弱はいたんじゃないかな。
発災前に普通部は行けたのに対し、俺たち工業部は行けない。そら、叫びますわ。
そんな俺たちのぶつけようのない怒りを先生たちは察し、バスで行けるように手配をしてくれたことを思い出します。
男子がほとんどを占める工業部。嬉しさのあまり大声で歓声を上げながら、先生を持ち上げそのまま胴上げ。小っちゃい先生だったので天井を突き破るほどの勢いで。
夜通しバスを走らせ、目的地の長野へ。
ケツは痛いし、椅子では寝られないし、興奮してうるさい奴がいるし…で到着したころにはクタクタ…。。
それでも楽しい修学旅行でした。
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災害はいい事なんて何一つありません。コロナだってそう。
命の他にし得るであろう経験でさえ奪われる。しかし、避ける事は不可能に近い。
それとどう向き合うか。それこそが一番の備えではないでしょうか。