おにぎりを2個買う時に、なぜだろう…別々の種類のおにぎりを選びがち。
俺は2個買う時、必ず一つは安定の”ツナマヨネーズ”
美味いよな、コレ。
相方はその日の気分によって違うが、エビマヨネーズか、最近多いのは塩むすび。「塩むすびなんて誰が食うんだよっ!」って思ってたんだけど、この前それしか残ってなくて仕方なく食ったのだが、これが大ハマり。
シンプルな味の中によく考えられたあの味の付け具合、最高だな。
最近のコンビニは昔と違って、味は抜群に美味し!格段に向上しているのが分かる。
たまにテレビで放送してるコンビニの食品開発部の研究と努力と言ったら…その汗と涙の結晶が味に現れてるんだね、きっと。
その開発された2個目のおにぎりを選ぶって時に昆布?紅鮭?
そんなベタなおにぎりを選ぶなんざ、まるでシロウト。
せっかく種類が豊富なんだから色々食えばいいじゃねぇか。
そんなことを考えながら、違う種類の2個目を選ぶ。
でも、ふと思っちまったんだ…。
「なんで2個目は違うのを選ばなきゃならないんだ?ルールでもあったのか?いや、ルールなんてもんはねぇはずだ。自分で勝手にそうあるべきだと決めたことじゃねぇのか?そうだ、絶対にそう決めつけてたはずだ。2個目は別の方が楽しめると勘違いしてるだけだよな?食いたいおにぎりを2つ買って楽しむのもそれはそれでいいじゃねぇか!」
コンビニのおにぎり売り場の前でそう自問自答する。
売り場の冷蔵庫の冷気がスッと額の辺りを通過し、一度過熱した感情が落ち着いた気がした…。
そんな中、一人のとある客が俺の隣でおにぎりの品定めをしている。
学生か?レンズの分厚い眼鏡をかけている。どことなくベンゾーさんの雰囲気を醸し出した若いと思われる男。
まず、梅にぎりをスッと取る。まだ売り場から離れない。2個目を買うのか?そうだよな、お前のような若い男が1個じゃ足りるわけねぇわな。ところで2個目は何だ?何を選ぶんだ?やけに時間がかかってるじゃないか。
も、もしかして俺と同じ気持ちになってんのか?いや、そんなことがあるはずがねぇ…。2個目を同じにしなきゃなんないと思うなんて、俺でもやっと今、気付いたって言うのに…お前みたいな若造がそれに気付くなんざ100年はえーよ。
と、その時手が伸びる。それは予想外のおにぎりだった。
なんとそれは、2個入りのおむすび。しかもはなっから海苔が巻かれてるやつ。
ま、センスはシロウトではないが、食いしん坊ではある。
よく見るとペヤングの大盛とグラビアが表紙にデカデカとある本をを小脇に抱えている。
ま、若いからよく食べんだろうなと思いながらと同時に、炭水化物ばっかで栄養バランス悪いなと無駄に心配してやった。
おかずと言うおかずがないじゃねぇか。ん?その雑誌がおかずってか?別の意味のおかずになってんじゃねぇかよ。
まぁ、ええわ。若いからいいけど、食生活の見直しも大切だぞ。
と、もう一度届かぬ無駄な心配をしてやった。
そしてベンゾーはその場を去っていった。
続く…。
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大げさだな(笑)