夕刻。テレビのリモコンのボタンを押し間違えてBSチャンネルに切り替わる。
押し間違えない限り見ないよな、BSって(笑)
すると今や地上波では放送していない、むかーしむかしの時代劇がたまたま放送されてた。
懐かしいなーと思いながらついつい見てしまう。
時代劇なんてのは、一昔前までは老人の娯楽の一つ。
勧善懲悪の一話完結のドラマで、オープニングの 〽人生楽ありゃ… から始まって、約12分ごとの4回のCMの度に起承転結のあるベタな設定。
まれに8時半になると、ゆみかおる(お銀)の入浴シーンあり。
時代劇と言えば、水戸黄門、暴れん坊将軍、遠山の金さん…。
どれも決まって主人公は殿様とかなんか偉い人。
その素顔を隠し、町に出向いては悪を裁く。
悪役はその地方のお代官。今で言う地方議員の偉い人って表現すればエエんかな。
俗にいう『悪代官』
それのお供として、越後屋がもれなく付いてくる。
むしろこの二人の設定がないと成り立たない。
※越後屋の代わりに桔梗屋とか備後屋(?)の場合もある。
ちなみにマンガの一休さんに出て来るいじわる役は桔梗屋。その意地の悪い娘がやよいって名前。
ひと気のない部屋で越後屋がお代官に”山吹色のお菓子”を渡す。
そしてあの名ゼリフの「お主も悪よのぅ…😏」
で、越後屋っていつも何屋なの?って思う。セリフとして出てくるのが”カイセン”問屋。
海鮮じゃないと思うし、回線でもない。今、PCの変換機能を使って改めてどれかなーと思ってカタカタ。
それっぽい変換候補が回船と廻船。貿易商みたいなもんかな。
確かになんか儲かりそうな気がするし。たまにコソコソとアヘンを手下に運ばせてる描写もあったような…。
まー、そう言うことにしておく。
悪代官もやっぱり金持ってそうな雰囲気の衣装を身にまとっている。
マツケンサンバの上品で華やかなモノとは違い、”The 悪”がにじみ出ているあのいつものやつ。
襟元から足元まで金銀をあしらった派手なものが基本。そして所々に紫色の装飾が施された衣装。
やっぱり紫って悪と言うか、毒っぽくっていいよな。
ちなみにゲームでも紫色のところを歩くとダメージ食らうしなw
ゴポゴポと何かが吹き出しとる場所な。
そんで、その越後屋には、お気に入りの町娘がいる。
しかも決まってその娘のお父つぁんは病にひれ伏せ、隙間風の吹く薄暗いボロ家で横になっている。
👴🏻:ゴホッ ゴホッ…お千代、い、いつもすまんなのぉ…。。
👩🏻:しっかり、お父つぁん。もうすぐ…もうすぐ薬が手に入るの。
大体こんなやり取りが始まる。
ガラガラッ! バタンッ!
で、ここでその娘を何とかモノにしたい越後屋が、今にも壊れそうな横引き戸を力いっぱい開けて登場。
※別描写として借金取りの場合もある。
- 続く ―
◆
俺のじいさんとばあさん。
小さい頃、時代劇を見て何が面白いんだろう?と思ってたけど、今になってみるとなんだかわかるような気がしてきた。
面白くはないけどw