🤡 初めから読んじゃう? 🤡
悪は闇夜がよく似合う。
前回までの殺陣は、主に白昼で見られるシーン。
大体の悪行は夜更けに行われる。思い出されるのは辻斬り。
辻斬りとは、道端でいきなり人をぶった切る鬼畜な行為。
この場面でよくある設定
① なぜか物陰でそれを見ていた若い娘。どうしても見つかってしまい引っ捕られ、連行される。
② 辻斬りをしたのは、雇われの用心棒。しかもその用心棒は、雇い主から弱みを握られてやむなく罪もない人を斬る。
後者の用心棒は、訳あって今は浪人の身分。
病気 or ケガで体が思うように動かず、どの武家にも仕えていない。
むしろ役立たずの烙印を押され、どこに行っても門前払い遭う。
その上、病弱な一人娘か流行り病で病床に伏した妻がいる。
このように不幸の中の不幸の設定で、ちょんまげは結えてはいない。
しかも顔に大きなキズがあるか、もしくは足を引きずりながら歩くのが特徴的。住まいは薄暗い長屋。
行き場のないもどかしさからか、昼間から酒をかっ食らっている。しかも上等な入れ物で飲んでいるんじゃなく、ひびの入った茶碗ですするように飲む姿は定番。
また、真面目タイプの用心棒であればその娘か妻の横で傘張りをしているのがベター。
家の前では、近所の女の子が…
〽 かーごーめ かーごーめ
BGMを兼ねている。
これが抜群にマッチしている所がいい。
弱みを握られて雇われているのは、何も浪人ばかりではない。
錠前破り(鍵開け師)も登場する。イメージだけど、名前は錠前破りの銀次。
鍵に「銀」と言う字はよく似合う。
この銀次も江戸の大悪党と言われていたのは昔の話。今じゃ、足を洗って真面目な生活を営んでいる。ちなみに足を洗ったきっかけになるのは、決まって娘の誕生。
どんな大悪党だろうとも男親はオギャーと泣く女の子にはめっぽう弱い。
せっかく堅気になったのに、昔盗っ人であったことを言いふらしちゃってもいいのかなぁ?😏ってな具合に揺さぶられる。
そこに付け込まれ、悪徳商人に無理やり協力させられる。
しかも、その一人娘を人質に取られているのは定番中の定番。
そして、目的の蔵に入るや否や ピィーーーッ!! と笛が鳴り「御用だ!御用だ!」と岡っ引きが大勢で ドドドドッ!! と押し寄せてくる。
その手に持っている御用提灯は、電気のない時代の割に異様に明るく灯るのは演出。
蔵の屋根からキョロキョロと見渡すものの、周りに囲まれて万事休す。
捕まったものの娘を人質に取られ、無理矢理盗みをさせられている事が分かり、お奉行の温情で比較的軽い刑罰で済むことが多い。
ラストシーンでは主役メンバーらに見送られ、ペコペコ頭を下げながら娘と一緒に旅立って行くのであった。
ちなみに、別の錠前破りの話。
どんなに大きくて頑丈そうな錠前でも、かげろうお銀を始めとするくノ一が、かんざし一本で易々と開けていくのは番組の編成(尺の長さ)の事情だろう。
-さらに続く-
次は最後の殺陣のシーン。お見逃しなく。
◆
次回の予告と言うより、見て欲しい動画がある。
誰もがドラマや映画を何となく見ているのでしょうが、やっぱり作り手はすごいと思う。
とりあえずBGM。
これが、場面に合っていないとマヌケになってしまう。
どれだけ重要かが、コレを見れば一発!