「ホントは( or 実は)イイ人」というのは、裏を返せば「普段は悪い人」
うん、まさにその通りで。
いやね、昨日デジタルカメラの充電器を探そうと自宅のロッカーを漁ってた。
(今の時代に、デジカメかよ!とか言わないでw)
すると、中学生の頃の卒業文集が出てきた。
探し物や片付け、それに引っ越しの準備の最中にこんなものを見つけちゃうと、完全にストップするわな。
で、それをパラパラと読んでいく内に、クラスメイトの一人が…
先生、普段はメチャクチャ怖いけど、本当は優しい先生であることは私が知ってるひ・み・つ♡
ありがとう先生!
と、書き記していた。
ま、当時15歳のガキが書いたもんだから、このクラスメイトに対してとやかくいう訳じゃない、前提としてね。
けれど、大人になった今でもよく聞くフレーズ。
いやいや、普段はメチャクチャ怖いんでしょ?
(確かに怖い先生でした…。)
その後に続く『本当は優しい先生』ってのは、
えー、そうか?って俺は思ってしまう。
もう少し、濃い人の例を出してみる。
普段は、人の粗探しはするし、陰口をたたく。おまけに機嫌が悪い時には、モノや人に当たる。
だけど、だけどね…ホントは心の優しい人。家に帰れば、インコにエサをやってるんだよ。
こういうのってよく聞きません?
前半と後半の文章に落差があって「本当は良い人」のように映って見える。
だけど、後半の文章だけをもう一度読んでみてくだされ。
インコにエサを与えるのは飼い主の責務であって、イイ人でもなんでもない。
当たり前のことをしてるだけに過ぎない。
他の例で言えば…
【ツッパリ列伝】
元暴走族総長、偏差値25からの下剋上!
孤高の金髪リーゼント講師
【実録 僧院24時】
ムショ生活○○年。指なし、金なし、学歴なし
伝説の全身入れ墨神父
こんなところでしょうか。
よく目にする番組やサムネのタイトルでしょう。
こういった人たちの逆も然り。
普段は、温厚で誰に対しても優しい人。だけどこの前、ちょっとペンを貸してって言ったの。
そしたらその彼、突然激高したの。本当は手の付けられない怖い人なのよ…。
この話をまともに飲み込んじゃうと「彼」が酷い人に映る。
大概話し手は、自分が悲劇のヒロインを演じようとするか、相手を貶めようとする場合、オーバーに話すもの。
で、そもそも激高してないことが多い。”軽く断られた”と言うケースがほとんど。
普段は温厚で優しい人。
それを激高させるオマエに問題があるぞ…。(ホントは軽く断られただけなんだろうけどな)
恐らくそのペンは、恋人や家族からもらった大事なペン。誰にも使わせたくなかった品物かもしれない。もしくはお母さんの形見かもしれん。
「本当は」とか「実は」の後に羅列する言葉は、疑った方がいいだろう。
実際に会って話してみると、実はそんな人ではなかったという事も少なくはない。
人が人を評価する話は九分九厘、話し手の都合による贔屓な話。
自己都合による解釈した内容がほとんどなので、話半分2割引くらいに聞き流そう。
それでも無下にするわけにもいかない相手の話なら、適当に相槌でも打っておけ。
人を見る眼を養おうぜ!
◆
9月も後半に差し掛かった。
今日も35℃?暑すぎて死ぬわ…。