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A5(高級和牛)はもはや希少ではない?!(後編)

A5はあくまで見た目の評価。
美味しさは、評価基準外であると前記事でお伝えしました。

確かに霜降り具合がハンパなく、とても美味しそうな見た目。
旨いのは間違いない。

じゃ結局、A5は全て旨いでいいんじゃねぇの?とお思いでしょう。

答えはノンノン☝🏼゛

確かに、ロース(リブロース、サーロイン)、カタロースは、どのA5でも美味しい。
比較しても分からんレベル。

余談だけど、目隠しをして○○牛と△△牛のロースをしゃぶしゃぶにして食べ比べてみる。
そして、100%当てられるかと言えば、難しいだろう。
ただ、余程の霜降り具合が違えば別だけどね…。
(A5の中でもさらに、BMS(霜降り等級)という別の基準が5段階もあるため)

「やっぱり○○牛は違うね!」とか、「△△牛の脂の甘みは別格!」と言うのは、あくまで演出の延長だと思ってイイ。
こんなこと言っちゃうと夢もクソもないんだけどね。

ただし、これらのセリフを聞いて食べるとホントにそんな気になっちゃうもんだから、あながち間違いじゃない。

どういうことかと言えば、”美味しそう”と言う情報が脳を刺激し、その脳で食べてしまうって事。

そもそも霜降り自体の見た目が「高級=美味しい」と脳が変換してしまう。
そして、手の込んだ盛り付け。

極めつけは、ウマそうに食べる演出。
ふくよかな体型のリポーターが、こめかみから汗を垂らしながら、口いっぱいにそれを頬張る。

ゴクリッと飲み込んだ後、瞳が無くなるほど、美味しさで満たされた三日月目の屈託のない笑み。
さらにグレーのシャツが、汗で濃いグレーに変わればもう役満。

もうこんなん見ちゃうと、脳からよだれが出てくる。

余談が過ぎたけど、それくらいA5のロースとカタロースの美味しさは安定している。

じゃ、A5と言えど安定しない要素は何なのか。
それは、赤身の部位を比べるとホントに違いが分かる。

基本的に「赤身肉」と言われるので当然、赤身が多い。
しかし、それに霜降りが加わるとどうなるのか。
見事にビッシリとサシ(霜降り)が入っている赤身肉も現代の肥育技術の向上により、決して珍しくない。


(↑外モモ肉)

上の外モモ肉の様にここまで霜降りがあると、どのビーフであってもロースと同じで美味しさは安定している。

つまり、霜降り=(和牛の)上質脂=旨い😋

こういった方程式が成り立つんだ。

さて、赤身の本題に戻ろう。
繰り返すが、赤身肉は赤身が主体。霜降りは全くないとは言い切れないが、元々は赤身肉。

この霜降りが少ない状態で、赤身肉を比較すると、A5だろうがフランス語だろうが、美味しさは安定しない。


(↑どちらも赤身肉の割に霜降りがスゴい…。)

俺からこの××牛(ブランド牛)の赤身が旨いとか、この産地(生産者)は、霜降りがなくても上質な赤身肉であるとかは立場上、ここでは言えないんだけどね…。

別に、業務の合間にビーフをくすねて試食してるわけじゃないのであしからず。

どうやって検証したかと言えば、ふるさと納税を利用したってワケ。
相当、食ったぞ。

色んな産地の赤身の牛肉を取り寄せて食べ比べた結果、ある一定の法則というか、ま、詳しくは言えないけれど、傾向がある。

と言うことで、A5だからと言って美味しさまでを担保しているわけじゃない。
ただ、一つ言えるのは「ハズレはない」と断言できる。

だけど、A5と言えば、やっぱりアタリであって欲しいよね。
それなら、ロース肉(リブロース、サーロイン)とカタロースがおススメ。
商品で言うと、ステーキ、しゃぶしゃぶ用、すき焼き用、一部で焼き肉用もある。

お試しあれ!

あぁ、たまにはふるさと納税でメロンとかさくらんぼも喰いてぇよ…。。

【最新動画】交雑種 カタロース(右)をアップしたぞ!

ま、お暇な時にでも。

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