去る12月5日、第63回岡山県枝肉共進会がありました。
俺は行ってはいないけど、同僚の藤原が毎年出席してます。
ちょっとここでビーフのセリのシステムについての解説を。
セリが始まるまで、セリ場の前にある冷蔵庫にて下見をする。
🧕:おっ、これはいい肉だな~
💂♀️:ほ~っ、これが今回の首席(一等賞)か~
🕵️♀️:へぇ~、セリってこんな感じなんですね~
などの声が響く。
下見するとき、必ずっていいほど感嘆詞が付く(あ、俺のイメージね)
で、事前に配布されている「血統」や「産地」それに「性別」「月齢」などの情報を元に吊るされた枝肉を吟味する。
霜降り具合はもちろんのこと「色」「質」「キメ」「シマリ」などをチェック。
余談だけど、性別には「メス」と「去勢」しかいない。
「オス」は、いないことはないけれど、アレが付いたままだと食肉用には不向き。
なので、去勢して食肉用に肥育する。
決してオスが存在しないわけじゃない。
実際にウチでも年に5頭くらいはサバく。
えっ、食肉に適さないのに何でオスがいるの?とお思いでしょう。
オスの中には『種牛』がいる。
血統のいい、その種をメス牛に宿すわけだ。
で、この種牛とは別のオス牛もいる。
それは宇和島市(愛媛)での闘牛のオス牛だ。
老いて戦えなくなった牛たちがウチにやってくる。
こういった牛たちも処理してる BEEF PLACE 社です。
話をセリに戻します。
さて、いよいよセリの始まりです。
セリ落とすには、誰でもセリ落とせるわけじゃない。
「買参権」という権利を有しておかないと購入することはできない。
この購入する人を「買参人」と呼び、魚市場や青果市場でも必要です。(多分ね…)
リモコン式のセリ機器で競り上げる。
要するにオークション方式。高い値段を付けた人が購入者となる。
こうして、本セリにおいて牛肉70頭、豚肉30頭が競り落とされました。
皆さんもこの年末年始は、いいビーフを食べてゆっくりとお過ごしください。
ビーフは人々を魅了し、そして幸せにします。
理由は、やっぱり旨いから。
口に入れた時のあのあふれる肉汁。
焼いてヨシ、炙ってヨシ、煮込んでヨシ。
どんな料理にしたってあの旨さの安定感はビーフ以外に考えられない。
正月まであと2週間余り。
ウチも今が、忙しさのピーク。
もうちょっとだけ、頑張ります!
◆
新しい脱骨動画をアップしたぞ。
ロースとバラ(カルビ)は実はおとなりさん。
このおとなりさんを切り離す動画となっています。