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次の人のためにと、大きなバームクーヘンを残す。
しかし、2つを比べてみると、どちらも小さい。
次の人のためと思い、小さな方で我慢しても「俺の取り分が少なすぎる!」と言いがかりをつけられる可能性がある。
この手の話は、何もバームクーヘンの大きさに限った話ではない。
理不尽な話なら、山のようにある。
誰しも経験したことがあるでしょう。
例えば、どんなこと?って言われても、たくさんありすぎて思い出せないくらいにある。
言い換えれば、理不尽が”当たり前化”しているのかもしれません。
例えば、モニタリングっていうテレビ番組にありそうな企画。
一般女性に対し、ある人気男性アイドルが、ハグをすると「キャ~」と歓声が上がる。
ところが、ハゲで顔がギトギトの脂ぎったおっさんが、ハグをすると「ギャー」と奇声が上がる。
同じ行動でも、相手によって捉え方が全く異なる。
もっと言うと、”しつこい”と”優しい”の違い。
よくある女性へのアンケート。
嫌いなタイプは「しつこい男」
好きなタイプは「やさしい男」
ある2人の男が、女性に対し同じ行動を起こす。
毎朝「おはよう🌞今日も元気に行ってらっしゃい😁」とLINEでメッセージを送り、彼女の投稿したSNSに欠かさず「いいね👍」をする。
しつこい男だと思われている男からされると「ホント、ウザい😠キモイんだけど。」となる。
一方で、やさしい男と思われる男からされると「もうホント素敵♡彼ったら、私のこと放っておけないのかしら😍」となる。
同じ行動でもこの差は、何なのか。
答えは、相手の気持ちの基準によって捉え方が、変わるということだ。
これは、今も昔も変わりない。
もはや、理不尽というより日常に当たり前に溢れすぎている状態。
つまり、これが”理不尽の当たり前化”と表現するにふさわしい。
バームクーヘンの話に戻る。
こんな理不尽な世界がまかり通ってんなら、いっそのことその原因となるものをなくしたらいいんじゃねぇか?
と、思って俺は行動を起こした。
これで、きれいさっぱり。
1つでも残っているからこそ、そこに理不尽やもめ事が発生する。
それじゃ、その原因を根本から排除すればいい。
だから、俺は大きい方も小さい方のどちらも食べてやった。
これで理不尽な原因は潰せることができかつ、俺の腹も心も満たされることになる。
簡単でしょ?
結局、これが最適解ということである。
≪完≫
◆
まだまだ寒い🥶
寒波襲来!!
これを過ぎると春が来ます。
どうぞ暖かくしてお過ごしください。